ペンギンたちの腕輪事情
みなさんこんにちは、海獣担当飼育係のMです(^^)/
そして明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしく
お願いいたします!
今回はペンギンたちが付けている個体識別用の腕輪について
ご紹介します☆
先日ユリちゃんの腕輪が切れてしまいました。
室蘭水族館では、この腕輪にカラフルな結束バンドを使っていますが、
時(数年単位)が経つと劣化して自然と切れてしまいます。
腕輪の色はメインの腕輪一本の子もいれば、メインの腕輪に
小さな結束バンド(サブ)をつけている子もいます。文章で言ってもピンと
こないかもしれないので(説明下手?)画像をつけて説明しますと(笑)、
※マサムネ君の緑、非常に分かりにくいですね(^^A;)
ホクト君のようにメインの腕輪が目立つ色だと、お客さんにも覚えてもらいやすい
かと思うのですが、白メインの子たちはサブの結束バンドが翼の裏側に回ってしまって
見えないと、特にお子様たちにはみんな白い子となってしまうようです(^^;)
しかし色のバリエーションが少ないため、
なかなかカラフルにするには難しいのが現状です;
さて本題の切れてしまったユリちゃんの腕輪ですが、ユリちゃんはメインの腕輪
一本で、色はオレンジでした。しかし何年か時が経ち、すっかり色あせてしまった
腕輪はなんとなくピンクに見える…
実は以前お客さんが「あのピンクの腕輪の子」と言っていたので
見てみればユリちゃんだったということがありました。
そこでユリちゃんがつけていた腕輪と新しいオレンジの腕輪を比べてみると…
けっこう違う(゜゜;)これはお客さんも混乱しますね…(汗)
そしてこちら↓が鮮やかなオレンジ色の腕輪をつけたユリちゃんです☆
今年開館する頃にはまだ鮮やかだと思います(^^A;)
もしプロフィールを見ても誰が誰かわからなければ、
海獣担当スタッフに声をかけてください…ということで
ご容赦ください(^^A;)!
今年も楽しみにしています💕
あのバンドも限られた色を駆使して頑張っても自然劣化には勝てない実情(涙)
でも…とにかくどの子もみんな可愛い❗❗
私も何にもなくても見分けられるようになりたいです🐧🐧
コメントありがとうございます!
そうなのです~特にオレンジやピンクがどんどん薄くなってしまうのです(^^;)わー!見なくても全羽分かるようになれば室水ペンギンマスターの称号得られますね☆知っている限りではお客さんの中にそこまで分かる方はいないと思います(゜▽゜)ぜひチャレンジしてみてくださいね☆
日本では増えすぎたと言われているフンボルトペンギンですが、
野生では、生息環境の減少や漁業との競争で生息数が減って
絶滅危惧種となっています...
複雑な気持ちですがこれが、水族館の保護活動という
意味があるところだと思うのですが...
日本のフンボルトペンギンの飼育技術が、
現地 (本来の生息地) での個体の野生復帰への
取り組みにも活かされていますが
せっかくの動物園、水族館のこうした保護活動も知らない人も多く
保護活動の情報発信を生かしきれていないと言える部分もあると思います。
水族館が好きなお客様も、水族館のどのようなところが素晴らしいと思ったのか、
どんなところが役に立ったのかそのような事も含めて
どんどん発信していただきたいです。
また、水族館がどんな生物も平等に扱い様々な魅力を紹介するのは当然で、
水族館や動物園は生物の命を預かっている以上、
常に生命倫理を考えていく必要がある事、
その為の改善点を考慮している事は個人的にですがもっと広報するべきだと思います。
コメントありがとうございます!
ある水族館の元スタッフさんということで、貴重なご意見をありがとうございます。確かに水族館や動物園は、娯楽施設であるのと同時に、人が自然環境や野生動物たちとの関わりを保っていく上で、その情報を発信する重要な機関であると思います。しかし仰る通り、水族館の飼育技術が野生生物保護の取り組みに活かされているいること等は知らない人が多いかもしれません。当館でも、水族館側とお客さん側の双方から情報交換を行い、より一層水族館の魅力を引き出せるよう努力していきたいと思っております!